猩々木【5】
差し入れのケーキを提げて八軒の部屋を訪ねた相川が目にしたものは、床じゅうに散らばった色とりどりのトランクスと、その中心で腕組みをして仁王立ちになっている八軒(※下半身パンツ一丁)だった。
あまりにもシュールな光景に、相川は「……ナニシテイルノ?」 と、意味もなく外国人めいた棒読み口調になってしまう。
「いや、ハチの勝負パンツ選んでんだけどさ」
代わって答えたのは、西川だった。こちらも真剣そのものの表情を浮かべている。同室の別府もつき合わされているらしく、眉間に皺を寄せながら、パンツの山を睨んでいる。
「八軒君の?」
「コイツ、今晩の外泊許可を取ったからさ」
「外泊? どこに? もしかして、稲田先輩んち?」
こっくりと八軒が頷く。
あーそうですか、堂々とお泊まりですか、それで勝負パンツですか……と呆れながらも、なんとなく手を貸してあげたくなってしまうのは、八軒の人徳の成せる業だろう。
「これだけ候補があったら、漫然と考えるよりも、消去法で絞った方がいいね。まず、ゴム伸びや清潔感に欠けるものは論外。子供っぽいキャラクターものや、ウケ狙いのジョークものも没で」
「さっすが相川! ハチに並ぶインテリキャラだけあるわ」
「どういう路線でいくかにもよるよね。男らしいセクシーさを狙うか、可愛らしい路線でいくか。八軒君らしさを押し出した方がいいだろうから、あまり過激なのも除外した方がいいかな」
「なるほど、なるほど」
とりあえず弾かれたトランクスは、別府が拾って洗濯籠に放り込んでやる。
「つーか、ぺらぺらのパンツ多いな。趣味もバラバラだし」
「濡れたり汗かいたりで替えが大量に要るから、値段だけで選んで買ったの多いんだよね」
「そんな安物のパンツで戦えるわけないでしょ。八軒君、せめてボクサーブリーフとか無いの?」
「ブリーフ……白のはどっかにあったような。こっち持ってきてたかなぁ」
「いやいや、フツーの白ブリーフは却下! 一番ダメな選択肢っしょ、それ。ボクサーブリーフとは全然違うから」
「そ、そうなんだ。危なかった」
「そーいや、未開封のボクブリ、あったような……東京行ったときの着替え用に買ったのがサ。ほら、荷物少なくするために、道中で買ったりするから」
西川が思い出したように、私物入れを漁る。
「お。黒とグレーと、一着ずつあった。黒とかどうよ」
「ボクサーブリーフって、股間がもっこりするやつじゃなかったっけ?」
「うん、まるもっこり」
「そ、そんなん恥ずかしいよ!」
「それが男の色気だべや。他に、パンツなぁ……東京で買って来た缶入り冷やし縞パンと、冷やし紐パンならあるけど、やらねーぞ」
「いらねーよ! つーか缶入りってなんだよ! 何のためにわざわざ冷やすんだよ! 何故東京でそんな頭オカシイものが売られてるんだよ!」
八軒にまくしたてられても、西川はキリッとした真顔で「何故って、それが萌えだから」と、胸を張って言い放つ。
「オタクの嗜好が理解できねぇえええ!」
八軒がのたうっていると、相川が「そうだよ、女性用下着だなんて、無理に決まっているじゃないか」と便乗した。
「あ、相川っ! ありが……」
「ちゃんと男性用ビキニじゃないと、はみ出るじゃないか」
味方だと思っていたら、まさかの斜め上の発言。八軒はガックリと両手を床についてうなだれてしまった(※下半身パンツ一丁)。
「でも、先輩は、ハチが女だったら……って言ってたんだぜ。男は、女性にこういうの履いてもらいたいもんだろーが」
冷やしパンツの魅力を理解してもらえなかった悔しさからか、西川が無駄に熱く主張した。その勢いに押された八軒が「ということは、先輩も、こういうのを履いてもらいたいって思ったりするのかな?」と、真顔で首を傾げたほどだ。
「当然だべや! 縞パンは正義だ!」
「正義なのか」
「試しに履いてみるか?」
「先輩のためだったら、頑張る……って、見るなよ」
「毎日、一緒に風呂入ってさんざっぱら裸見てるのに、何を今さら」
そう言いつつも、八軒がベッドに引っ込んでカーテンを閉めるのを、わざわざ邪魔して覗くほど、デリカシーに欠けているわけでもない。
「これ、収納できないんだけど。上に向けるの?」
カーテンの向こうで、八軒が心底困った声を出した。
これ、とやらが何を指しているのか察して、相川がブッと吹き出したが、西川は笑いを噛み殺して「挟んで後ろに向けとけ」と、テキトーなことをモットもらしく答えてやった。
「それだとズボン履けなくない? あと、毛もはみ出るんだけど」
そこで別府も悪のりして「ビキニライン剃る?」と、親切めかしく声をかける。一瞬、本気にしかけて「でも、どこで? 洗面所でチン毛処理してたら、汚いって怒られるよね。風呂場は時間制限あるし」などと口走った八軒であったが、ふと我に返って「つーか無理!」と喚いた。
「とりあえず、履いたの見せてみ」
「やだやだやだやだ! 絶対見せないから! こんなん無理無理!」
ここで駒場あたりが居合わせれば、腕力に任せて八軒を無理やりベッドから引き摺り下ろし「ご開帳」遊ばされるところだが、幸いというか不幸にしてというか、このメンツはそこまでの武闘派ではない。
西川が「一応、男性レイヤーが履くことも想定してあるから、少し大きめサイズになってる筈なんだけどなぁ」とボヤきながら、そろーっとベッドのカーテンを開けようとしたところ「えっち!」と、ヒステリックな声と共に、脱ぎたてパンツが顔面目掛けて投げつけられた。
「じゃあ、僕が見繕ってあげるよ。八軒君らしいセクシー下着だろ? そういえば、ちょうどいいのを持ってたワ」
相川がおっとりとそう言い残すと、部屋を出て行った。
「小悪魔的な黒と清純さを表す白という、相反する要素を絶妙なバランスで併せ持つ上品なモノトーン柄。ボディラインを引き立てる機能美と、艶のある丸みを帯びたデザインが醸し出す装飾美を兼ね備えた究極の下着。しかも高級シルク製。これぞ文化の極みだよ」
重々しくそう宣言しながら相川が紙袋から取り出したのは、見覚えのある、というかほぼ毎日目にしている『あの柄』をした男性用ビキニパンツであった。
「な ん で 牛 柄 な ん だ よっ!」
受け取った八軒がヒステリックに喚いて、ソレを包装ごと床に叩き付ける。
「消去法と条件付けを駆使して、総合的に考えた結論なんだけど」
「モノトーンがいいっていうんだったら、もう少し色々あったろうが、その、せめて縞とか水玉とか!」
「縞模様は、中世の欧州では悪魔の色とされてたんだよ。囚人服が縞模様なのは、その名残りなんだって。水玉模様は少女趣味が過ぎてて、女々しいと思われるよ。ただ白と黒を組み合せればいいという簡単なものじゃないんだ」
いけしゃあしゃあと言い放つと、相川がその包みを拾い上げて手渡し、再び八軒がバシッと床に叩き付ける。
「だからって、ホルスタイン模様に辿り着く思考回路が理解できねぇ!」
「そう毛嫌いせずに、とりあえず履いてみてよ。100円パンツとは断然に違うし、いざ履いてみたら、柄もそんなに気にならないだろうし」
「いや、そりゃ、素材は高級かもしれないけれどサァ」
ブツブツ言いながらも、他にこれという候補が浮かんでいない現状では、勧められたものを試すしか選択肢が無い。ベッドに引きこもってカーテンを閉めると、もそもそと履き替えてみた。
「でも、やっぱ変だろ、この柄」
「いや、大丈夫、大丈夫。十分セクシーだよ、八軒君。それでいっとこうよ。ところで、待ち合わせ時間って、そろそろじゃなかった?」
「ああっ!」
時計を見るなり、八軒は悲鳴をあげた。慌ててズボンに足を通しダッフルコートを羽織って身支度を整えると、バタバタと携帯電話やら財布やらを掻き集めて、部屋を飛び出した。ふと、駆け戻ってきたので何の忘れ物かと思ったら「そういえばさ、西川。迷惑メールのフィルター設定とか何とか、今度ホントにやってくれよな!」と喚いたのはご愛嬌。
「なぁ、相川。なんでお前、あんなパンツ持ってたん?」
嵐が通り過ぎたかのような虚脱感に襲われながら、西川がポツリと尋ねる。相川は、いつもと変わらぬ柔らかい笑顔を浮かべたまま「ああ、ホル部の先輩からのいやげもの。大丈夫、未開封だから」と、しれっと言ってのけた。
パンツ選びに夢中になっていたせいで今回も遅刻しそうになっていたため、八軒は必死で待ち合わせ場所の正門まで走った。稲田は先日と同じ黒のコート姿であった。
「まだ約束の五分前じゃないか。急がなくてもいいよ」
「だって」
「すぐ、歩ける? 少し休む?」
「大丈夫です」
そこから駅前まで、ほぼ無言で歩いていた二人だったが、稲田が思い出したように「なんか飲み物でも買ってく?」と尋ねた。いや、特に……と言いかけて「あ」と呟いた。
そういえば、パンツがホルスタイン柄のままだった。相川は、稲田と八軒の仲を真面目に取り持とうなんてこれっぽっちも考えていないに違いないし、もし真剣に選んでくれていたとしても、そもそも乳牛相手に欲情してハァハァしているホル部の一員なのだ。素直に西川のボクサーブリーフ、貰っておけば良かった。
「どうしたの?」
「その、下着……替えを忘れちゃって」
「ああ、そんなの気にしないのに。キオスクに下着は置いてないだろうから、少し行ったとこのスーパー、寄る?」
「あ、はい」
コンビニだったら、買ってすぐトイレで着替えるという技が使えるけど、スーパーじゃ無理だろうな。最寄りのコンビニって何キロ先なんだろう。というか、こんな片田舎じゃコンビニというより小さな酒屋というカンジなんだろうから、品揃えも期待できないけど。政令指定都市である札幌の環境とのギャップには慣れつつあると思っていた八軒だったが、こういうイザというときの判断基準にはやはりズレが残っているようだ。これが札幌なら、俺が札幌に居さえすれば、こんなピンチ、屁でもなかったのに……と悔やまれる。
寄り道をして、やや寂れた商店街の中にある、小さなスーパーマーケットに連れて来てもらった。二階に衣料品コーナーがあり、ボクサーブリーフの前でかなり真剣に悩んだ挙げ句、閉店を知らせる『蛍の光』のメロディに慌てて、結局いつもと変わらぬ百円トランクスを手に取っていた。田舎の店の営業終了時間は早い。
稲田は一応、気を使ったのか、店の出口辺りで待ってくれていた。
「そこの鯛焼き、食べるか?」
「あ、いえ。お腹はすいてないです」
断ってしまってから、人通りの少ない夜道でふたりで買い食いなんて、まるでデートじゃないか。せっかくのチャンスだったのにもったいない……と気付いた。そのままシャッター通りをもくもくと並んで歩く。周囲に誰も居ないのを確かめて、八軒はそっと、稲田のコートの肘をつまんだ。それを察した稲田が「ついでに、手袋でも買って来れば良かったのに」と笑った。
「手、ひゃっこいんだろ。ここいらは、札幌とはシバれかたが違うもんな」
いや、別に今のは先輩で暖をとろうとした訳じゃないんです、と弁解しかけたが、その前に片手を握られ、そのまま稲田のコートのポケットに押し込まれて「うひゃっ…」と奇声を上げてしまった。手指が温かいとか、触れ合っている肌がキモチイイとかいう以前に、照れくささと恥ずかしさに首から上が熱く火照って、脳細胞まで焼き切れそうだ。
「大丈夫か? 手は冷たい割に、顔が真っ赤だけど。冷えのぼせか? 風邪引くなよ」
「だっ、だだ、大丈夫ですっ」
「もう少し歩(ある)ったら、着くから」
「は、はい」
手指が絡み合っている感触を味わっているうちに胸の奥が苦しくなってくるが、熱にうかされたように込み上げて来る劣情をブチ壊すように八軒の脳裏をよぎったのは、ホルスタイン柄のパンツのことだ。なんで寄りにも寄ってアレなんだ、と泣きたくなる。相川許さん……という恨み言は顔に出さず、マンションに入る。さすがにポケットからは出されたが、手は握りあったままだった。
エントランスでエレベーターが来るのを待ちながら、ふたり肩が触れ合うほどに寄り添う。エレベーターが到着した瞬間だけ、一瞬離れたのは、一応それなりに人目を気にしたからだろう。誰も居ないのを確かめて顔を見合わせると、どちらともなく笑みがこぼれた。エレベーターに乗り込んで扉が閉じると、八軒の体が壁に押し付けられた。唇が重なる。
「……やっと、ふたりになれた」
どちらの喉の奥から溢れた言葉だったかは、分からない。そのまま再び睦みあいながら、思い出したようにボタンが押されて、やがて扉が開く。廊下に転がり出た八軒は「誰かに見られちゃいますよ、先輩」などと口先だけで拒みながらも、両腕を稲田の首に巻き付けている。
「がっつくなよ。今、鍵開けるから」
「先輩の方が先だったし」
「そうか?」
シルバーのスチール扉が開けられ、文字通りに玄関に転げ込む。稲田が尻餅をつくようにタイルの上に座り込み、八軒が靴も脱がずにその腹の上にのしかかる姿勢になった。先輩ってば睫毛が長くて、鼻筋が整ってて、キレイだよな……などと思いながら、形のいい唇に食いつく。
「ほら、お前の方ががっついてる」
「だって」
腰の辺りに触れられて、三たび思い出したのが、例の呪わしいホルスタイン柄だ。ダメだ、これだけ盛り上がっている中であのツートンカラーは万死に値する。いくら「どうせすぐ脱ぐから」とかフォローしたところで、ブチ壊しだ。ブチ模様だけに、って誰がうまいことを言えと。余計な事を考えないで、いつものトランクスのまま来れば良かった。いや、ここは逆転の発想で早く脱いでしまおう。そうしよう。八軒勇吾君かしこい。
「先輩……電気、消して?」
「ん?」
「その、恥ずかしいし」
なにを今さら……と訝りながらも、稲田は「ちょっと、どけ」と膝から八軒の小柄な体をいったん下ろした。背伸びをするように右腕を上に伸ばし、壁に指を這わせて電灯のスイッチを切る。
「これでいいか?」
真っ暗闇の中、手探りで互いの服を剥ぎ取って行く。先輩が俺を求めてくれるのが、嬉しい。自分は要らない子じゃないという実感に満たされ、骨が軋むぐらい強く抱きしめられる痛みすら、それだけ強く自分を欲している証に思えて、愛しい。
「寒くないか? ベッド行くか?」
「大丈夫」
そう囁き返した途端に、ついさっき消した筈の電灯がパッと点いた。
「兄さん、何してんの」
リビングに通じる廊下の向こう側に、丸っこいシルエットが立っていた。
「……多摩子!? なんでお前が?」
「母さん、来てるわよ」
「は? 聞いてないぞ」
「だって兄さん、電話かけても、まともに話してくれなかったでしょ。八軒のハナシをフッたら、多少は聞いてくれるかなと思ったけど、全然だし」
「そもそも、何しに来たんだよ」
「話せば長くなるから、なるべく順を追って説明したかったんだけど、要約するとお見合い写真を何組も持って来てるわ。あと、母さんがマンションの合鍵持ってるわよって、忠告しておくべきだと思ってたんだけど聞いちゃくれないから、直接来た方がいいかなーって」
ああ、それでしつこく何度も電話してきてたのかと、今さらのように気付いた。ならば、受け取ったまま未開封でリビングの隅に転がしてあるあの荷物は、プレゼントではなく母親のお泊まりセットとアルバム類だったに違いない。
稲田は口元を手の甲で拭ってはだけた服を直し、まだショックで半裸のまま放心している八軒の肩を揺すってやる。
「なぁに八軒、そのパンツの柄」
目敏くツッコんだのは多摩子だった。稲田がフォローのつもりなのか「酪科らしくていいじゃないか」と庇ってくれたが、そういう気の使い方はかえって傷つく。
相川、マジ許さない、絶対、絶対にだ、と罵りたいところだが、逆上のあまりまともな日本語にならず「うわぁああああ」と、八軒はひたすら悶えていた。仕方なく稲田が自分のコートを拾い上げて、八軒の頭からかぶせて隠してやる。その途端に「あらあら、真一郎。クリスマスだからって、彼女でも連れ込んだの?」と、稲田母がリビングからひょっこり顔をのぞかせた。まさに間一髪のタイミングであったといえよう。
「いや、後輩の子」
そういうと、稲田はそそくさと母親と妹の横をすり抜けて、キッチンに逃げ込んだ。侵入者ふたりが稲田の『聖域』であるキッチンまで入り込んだ様子がないのを確認すると、ティーカップを取り出した。平常心を取り戻すのも兼ねて、お茶でも入れよう、そうしよう。
「あらそーお? 別に照れなくていいのに。あら、夏休みにウチに来た子じゃない。えーと、確か八軒君、だっけ?」
「はぁ、八軒勇吾です」
八軒もなんとか我に返り、もそもそと稲田のコートの中で服を直して、なんとか体裁を整える。
「そうそう、勇吾ちゃん、だったわね。思い出した。そういえば真一郎が、女の子だったら良かったのにとか言ってた後輩って、この子?」
がしゃ。
稲田の手が滑って、カップがひとつ、星になった。
「そんなこと、俺がいつ、お袋に言ったよ?」
「あらあら、多摩子から聞いたんだったかしら。で、この、ユウちゃんが恋人じゃないんだったら、ママの持って来た写真、見て欲しいんだけど」
「まだ結婚とか考えてないって、何度言わせるんだ。というか政略結婚は時代錯誤だから、いい加減に諦めてくれ」
「まだ、ってことは、そのうち考えるんでしょ? その下準備ぐらいしておいたって良いじゃない。パパとママみたく、お見合いからだって育まれる愛はあるわよ。もちろん、恋人がちゃんと居て、紹介してくれるんだったら、ママだってそんなお節介焼いたりしないけれど」
そのやりとりを聞いた八軒が「やっぱ先輩は女の子の方がいいんだ。女の子じゃない俺は要らないんだ。恋人じゃなくてただの後輩なんだ」とブツブツ言って落ち込んでいる。さすがに可哀想に思ったのか、多摩子が「じゃあ八軒、去勢する? 豚の飼育んときに習ったじゃない。こう、ちょっと端を切って、爪の先で中のを潰してピュッて出すだけだから、すぐよ?」と囁いてやったが、どう考えてもそれは逆効果だった。
【後書き】前半の依田先輩の家のハナシをぼちぼちと書いてたら、そうだ、クリスマスが近いじゃないか! と思い出して急遽、クリスマスのエピソードを書き足してみました。
なお、札幌のデートスポットと八軒のパンツのチョイスについては、後輩の紺ちゃんにアドバイスを頂きました。ありがとうございます。そして、相川編になかなか手をつけられなくてごめんよ……頑張る。
タイトルはクリスマスの花、ポインセチアの別名。当初は「早くキスして」という花言葉の花を使う予定だったのですが、花なんたら、というタイトルが続くのもどうかと思い、変更。 |