【3】ぼくらはみんな生きている。


ここ数日の好天で、植物もスクスクと育っているらしい。
張り紙の効果か、神楽と定春が看板を首から提げて町内をウロついているのが目立っているのか、ともあれ「庭の草むしりをしてほしい」という依頼が何件も万事屋に舞い込んだ。

万事屋メンバーが汗水垂らして刈った草を貪り、いまや、胴体だけでもソフトボール大に育った弁慶は、ガラス鉢では自由に泳ぎ回ることもままならない。 銀時は連日の草むしりで疲れた腰を拳で叩きながら、神楽に「なぁ、いい加減、池か川に放してやろうぜ。その鉢、狭すぎるだろ」と何度も勧めるのだが、神楽はきっぱりと「嫌アル」と即答する。

「最後まで責任もって面倒みろって、言ってたのは銀ちゃんアル」

「いや、確かに言ったよ、定春の世話についてはそう言ったさ。つーかむしろ、定春の散歩、俺が行ってんじゃん。ウンコの始末も俺がしてんだよ。なのに、なんで今回ばっかそんな張り切ってんの?」

「銀ちゃん、ヴォルフガン坊=弁慶=アマデウス棄てるアルカ」

庇うようにガラス鉢を抱えた神楽が、今にも泣き出しそうな顔で見上げてくる。銀時はしばらく視線を宙にやった後、天然パーマの頭をぐしゃぐしゃと掻いた。

「わーった、わーったよ。行水用のたらいをどっかから借りるか……いっそ、ビニールプールでも買うか」

「ビニールプール! ビニールプール買ってくれるアルカ、銀ちゃん、ワタシの水着も買って!」

「バカ、おめぇを遊ばせるためじゃねぇ!」

喜んで子犬のように飛びついてきた神楽の頭をスパンッと引っぱたく。

「でも、そんなオカネあるんですか、銀さん」

「ねーよ。これからその分、稼いでこなきゃな。それとも、オーグシ君あたり貢いでくんねーかな」

「多分、無理だと思います」

「そうかなぁ……実はオーグシ君はホモで、銀さんにメロメロで、稼いだカネを惜しみなく銀さんに貢ぐ……って、都合のいい設定になんねーかな。気持ち悪い野郎のツンデレとか、ケツ痒くなるよーな口説き文句ぐれぇ、おカネのためなら銀さん頑張るからさ」

「いや、絶対、無いですから」

親八に冷ややかにツッコまれ、しゃあねぇなぁ……と呟きながら、銀時は机の引き出しから名刺入れを取り出した。それらをぱらぱらとめくりながら「どっか、仕事くれそうなとこねーかな。でっかい屋敷持ちで草むしりか掃除させてくれるとか、用心棒とか……小麦粉かナニかを運ぶ仕事とか」などとぶつぶつ言いながら、何枚か抜き出しては電話をかけ始める。

「お。おにーたまの屋敷で、草むしりさせてくれるってよ。駄賃も出してくれるそうだから、これでプール買えるぞ」

「おにーたま? ああ、結野アナの? 確かに清明さんところはお金持ちそうだから、期待できますね。今すぐ、ですか?」

毎回これぐらい熱心に営業活動してくれれば、家賃も滞納せずに済むだろうし、僕たちの給料だってちゃんと出るだろうに……と思うのだが、そこまでの根気が続かないことは長い付き合いでよく分かっている。

「おう。支度しろや……オイ、たま。俺の軍手と帽子は?」

「ここです」

しれっと答える芙蓉の頭には、麦藁帽子がちょこんと乗っかっていた。





「久しいの。達者にしておったか」

お天気おねーさんこと、アナウンサーの結野クリステルの兄、結野清明が万事屋を出迎えた。

「ええ、元気にしています。清明さんもお元気そうですね」

こういう社交辞令は、新八が無難にこなす。

「うむ。クリステルも元気に仕事を楽しんでおるようじゃし、何よりじゃ。それで、貴様ら、草むしりがしたいということじゃが?」

「プールが欲しいアル」

「プールが欲しいとな?」

神楽の訴えに、清明が扇子で口元を覆いつつ小首を傾げたが、それが小さなビニールプールのことだと知って「それならば、昔、使っていたのがあった筈じゃが」と呟いた。

「さて、草むしりじゃが……術に使う薬草を間違えて抜かれても困るでの。細かいことは、外道丸に指示させる」

清明はそう言うと、懐から護符を取り出した。ひらりとそれを宙に放ると、なんとも色っぽい女性と、黒ずくめの着物姿の小柄な少女が姿を現す。

「お久しぶりですやんす。あっしの、もうひとりのご主人様」

少女がぺこりと万事屋に向けて一礼した。少女の頭には、小さな角が生えている。結野クリステルの式神、外道丸だ。

「おう、今日はよろしく頼むぜ」

「じゃ、わしは、その間に物置を探しておこう。葛葉、手伝え」

「はい」

葛葉と呼ばれた女は、化け狐だ。主人に命令されるのが嬉しいのか、尻尾をふわりふわりと振っていた。



きれいに整備されている庭ではあったが、なにしろ敷地が広大であるため、相当量の雑草を集めることができた。

「これだけあれば、当分の餌は確保できましたよね」

「そうだな。これで結野アナがいてくれたら、サイコーなんだけど」

「銀ちゃん、まだ結野アナ諦めてないアルカ」

「それにしても、それだけ大きなオタマジャクシとは初耳でやんす。物の怪にも大蝦蟇は居やすが、あれは普通のガマガエルに巨大化の術をかけたもの。ましてや空から降ってくるなどという、面妖なことはありやせん」

ぱんぱんに膨らんだゴミ袋を前にそんな話をしていると、清明が一抱えほどもあるカバンのようなものを持って現れた。

「確かこれじゃ。小さい頃、クリステルや道満らと一緒によく遊んだものよ。中に、足踏みポンプも入っておる。多分、まだ使える筈じゃ」

「けっ、結野アナも使ってたってぇ!?」

銀時の顔色が変わる。その脳内には、ロリータ全開の幼きクリステル嬢が、まだぺったんこの胴体をヒラヒラのついた愛らしい水着に包み、夏の日差しを受けて輝く水飛沫を浴びながら、きゃっきゃウフフと無邪気に戯れている姿が駆け巡っている。

「おにーたま、ありがとうございます。この銀時、ありがたく使わせて頂きます!」

「うむ? まぁ、式神の小狐を遊ばせるには深すぎるし、捨てようかどうしようか迷っていたところだったから、貰ってくれてこちらも助かる。つーか、おにーたま呼ばわりはヤメロ」

清明が苦笑いしながらも、ビニールプールのセットを銀時に差し出す。続いて、後ろに影のように控えていた葛葉が茶封筒を取り出して、清明に渡した。

「そうそう、それと、これな」

「オカネ? ありがトー! 妹萌え!」

「なぁに、いつぞやは世話になったからな……って、その呼び名もよさんか」

「すみません、すみません、本当に今日はありがとうございました」

代表して、新八が頭を下げた。

「そうアル、外道丸、ヴォルフガン坊=弁慶=アマデウスを見に、うちに来るアルカ?」

神楽の誘いに、外道丸は心が動いたらしくチラッと清明を見上げる。

「よいよい、好きにせい。おおそうじゃ、ついでに手土産でも持って行くがいい」

そう言うと、清明が指をパチンと鳴らした。風呂敷に包まれた重箱が湧き出て、外道丸の両手に収まった。万事屋一同は、以前にもこの技を見たことがあるはずなのだが、それでもギョッとせずには居られなかった。さすがは、江戸を呪術で守っているという陰陽師だけはある。




万事屋に帰り、さっそく居間でビニールプールを広げる。

「こ、ここに、このシートに、けっ、結野アナの太ももが、お尻が……」

ハァハァと鼻息を荒くしている銀時に、シラーッとした視線が注がれる。

「銀ちゃん、キモイある」

「ご主人様、キモイでやんす」

「キモイですよ、銀さん。たまさんに言いつけますよ」

「うっ、うっせぇーなぁ! つーか、なんでここで、たまが出てくるんだよ!」

真っ赤になって喚きながら、銀時が照れ隠しがてらに猛烈な勢いでポンプを踏んで、ビニールプールを膨らませる。小狐を遊ばせるには深すぎると清明が言っていた通り、予想よりもやや大きなプールは、たちまち居間を占領してしまった。

「そういえば、水、どうしましょう? 水道水じゃ良くないって、確か」

「いや、このプールいっぱいにするぐれぇの水を池から汲んで来るのは、さすがに無理だろ。汲み置きの水と混ぜてやるしかねーな」

男ふたりが、風呂場と居間を何度も往復してプールに水を溜めている間、神楽と外道丸はのんきにガラス鉢を覗き込んで「ホント、大きいでやんすね」「ね、可愛いでショ」などと囁き合っている。

「なんらかの術をかけられているのなら、気配でそうと分かるのでやんすが、どうやら違うようでやんすね」

「じゃあ、こいつぁ、なんか呪いとか魔法をかけられてるってワケじゃねーんだな」

そう言いながら割り込んだ銀時が、二人の頭上からヒョイとガラス鉢を取り上げるや、プールの上でガラス鉢をひっくり返す。水の中に落ちた弁慶は、最初びっくりしたように腹を上に向けたが、すぐに体を立て直すと、尻尾をくねらせて泳ぎ始めた。

「お、やっぱり広い方が気持ち良さそうだな。さて、指パッチンのメシでも食おうぜ」

「ヴォルフガン坊=弁慶=アマデウスも、お腹すかせてるヨ」

「んだよ、フツーは人間様が優先だろーが、畜生……だったら、鍋出して来い、鍋」

銀時と神楽のやりとりに、外道丸が「鍋?」と首を傾げている。

「さっき摘んだ草を茹でて、食べさせてあげるんだよ」

新八が説明すると、外道丸が目を輝かせて「面白そうでやんす。あっしにもやらせて!」と言い出した。




翌朝。

「銀さんっ、弁慶が、弁慶がっ!」

新八の喚き声に起こされて、銀時がのっそりと寝室から這い出た。外道丸は結局、子の刻近くまで、神楽と一緒になってはしゃいでいたのだ。帰りは、いくら式神とはいえ、見た目は若い女の子を夜道に放り出すわけにはいくまいと、銀時がバイクに乗せて屋敷まで送り届けてやるはめになり……いささか寝不足気味だ。

「なんだよ、どうしたよ。あの草、もう食い尽くしたのかよ」

「そうじゃなくて!」

「じゃあなんだ? 暑くて煮えて死んだか? まぁ、おっ死んだとしても、どうせ生きてるもんはいずれ死ぬんだ。大切なのは、死ぬまでどう生きるか、だよ。神楽は泣くかもしんねーが、そうやって死に直面することで、人間、生きる意味を模索していくんだよ、オトナになっていくんだよ」

「何ごちゃごちゃ言ってるんですか! ともかく、弁慶が大変なんです!」

居間を占領しているビニールプールに視線をやって、さすがの銀時も「うおおっ」と唸った。つい昨日まで、ビニールプールをくるくると泳ぎ回っていた弁慶が、いまやビニールプールいっぱいに膨れ上がって、その体を水にようやく浸すだけの状態になっていたのだ。

「おいおい、いい加減にしてくれよ。ただでさえうちにゃ巨大動物と巨大胃袋がいるってぇのに、テメェどこまで育つつもりだよ」

ぺちんと弁慶の頭を平手で叩くと、サッカーボール大の眼球がぐるりと動いて、銀時を映した。

「うおーすげー! ヴォルフガン坊=弁慶=アマデウス、カッケー!」

「カッケー! じゃねぇよ。コイツどうすんだ。もう、ビニールプールでも飼うのは無理だ。やっぱり池にでも放そうぜ。こいつぁ、水がねぇと生きていけねぇんだよ」

神楽は不満そうに頬を膨らませたが、このまま飼うことが物理的に不可能なことは、不承不承ながら理解したようだ。

「どこがいいかな。ワタシ、毎日会いに行くアル」

「このサイズだからなぁ。ここまで育っちゃ、九兵衛んちの庭でも狭いだろうし……大川も浅くて腹がつかえそうってことは、海老名のオッサンの池かな。まぁ、もともとそこの水と草で育ったんだから、都合がいいだろうけど」

大体、ここ数日の炎天下でどうやって連れていくのか。それを考えるだけでも頭が痛い。

「えーと、神楽、毛布を濡らして持って来い。そんで、ブルーシートかなんか、どっかにあったよな。仕事で使ったことあったよな、ビニールのやつ」

「確かありましたけど……それで包んで、抱えて歩くんですか? 大丈夫ですかね?」

「知るか。でも、そうでもしないと体が乾くだろうし、こんな生臭くてずぶ濡れのモン、駕籠に乗せるわけにもいかねぇだろーが」




巨大化した体を支えるためか、頭部はそれなりにしっかりした骨格をしているが、腹部はぶよぶよで皮膚も内臓が透けるほど薄いため、力の加減ができない神楽ではなく、銀時が肩に担いで運ぶ羽目になった。

「重てぇんだから、じっとしてろ。腹がつぶれねぇように背中を下にするけど、ちっとの間だから堪えろよ?」

呼びかけると、銀時の言葉を理解しているのか、やけにおとなしくなる。

「銀ちゃん、ワタシ、なんか手伝いたい」

「だから、おめぇは力の加減がヘタだからダメだっつーの……そうだな、だったら尻尾を引きずらないように、後ろで持ち上げてやっててくれや。あんまり強く掴むなよ、いいな?」

「アイアイサー!」

「そんで新八、クルマとか来ないか、代わりに見てくれや。とてもじゃねぇが、この状態で、左右の安全確認してる余裕ねぇ」

「はいはい」

「じゃあ、行ってくるアル、定春、お留守番よろしくネー」

まだ朝早い時間帯だったおかげで衆人環視に晒されることもなく、三人と一匹は海老名の池がある森に辿り着いた。

「なんだ、その荷物は。不法投棄ならオッサンは許さないからな」

さっそく三人の姿を見咎めた海老名が、水面からひょっこりと顔を出す。

「こないだから、オタマジャクシを飼ってるって言ってたろ」

「おう、言ってたな」

「そいつを自然に帰してやろうと思ってよ」

そう言って、銀時は担いでいたシートを地面に下ろし、毛布を剥がす。その中身を知って、海老名はカクンと口を開けた。

「オタマジャクシ、だって?」

「違うヨ、ヴォルフガン坊=弁慶=アマデウス、アル」

神楽が無邪気にそう紹介すると、オタマジャクシがぴちぴち尾を振る。

「そういやぁ、俺は直接見たことはねぇんだが、どこだかの星に、そりゃあもう、でっかくなるカエルがいてよ。ただでかくなるだけじゃねぇ。そいつがタラァリタラリと垂らす脂がよ、クスリになるんだと。いや、強力すぎて、煎じ方によっちゃ毒薬になったりもする」

ようやく我に返ったらしい海老名が、頭の皿を水かきのある手でつるりと撫でながらそう呟いた。

「へぇ。確かに、こいつに呪いがかけられてる訳じゃねぇらしいから、つまりはそういう種類の動物なんだろうな。でも高畑君は別に、そんな変な汁、出してねーぞ?」

「そりゃ、まだオタマだからだろ。前脚が生えて、肺呼吸を始めてからのな、この、鼓膜んあたりから採れるんだとよ。ともかく、そのクスリが貴重だってぇんで、乱獲されて数が減った。こっそり持ち出せたら、そりゃあいい商売になるだろうな、って噂だった」

「マジでか! 高畑君、そんな金の卵なの?」

「いや、そいつがソレとは限らねぇけど、そういう種類のんが居たなぁ、ってハナシだ。大体、ご禁制の品だからな。本物なら密輸の容疑で逮捕されかねない」

海老名が多少、渋る表情を見せる。地球に飛来して数百年、ひっそり人目を避けて生きてきた身としては、当然の心境だろう。

「そういわずに預かってくれよ。そりゃ、飼い主のマナーとしては最後まで面倒みたいけど、一般家庭でこんなサイズになられちゃ、いくらモラリストの銀さんでも、もう限界だ」

「カッパのおっちゃん、お願いアル」

「餌は、これからも僕らが草を摘んで、持ってきますから」

三人が必死で頼み込み、弁慶も口をぱくぱくさせながら尾を振って、何かを訴えかけてくる。海老名は肩をすくめた。

「預かるわけにゃいかねぇよ。オジサンは厄介ごとは嫌いなんだ……ただな、残念ながら、この池は俺の占有物じゃねぇ」

その発言の意図を量りかねて、三人が顔を見合わせる。

「つまり、どういうことですか?」

恐る恐る新八が尋ねると、物分りの悪さにじれた海老名が「だから、この池に何が棲もうと、俺の知ったこっちゃないんだよ! いいから、ソイツ水に入れてやれ。干からびちまうだろ!」と喚いた。





一匹しか生き残れなかったが、一匹だけでよかったような気もする。これが何匹もいて、一斉に腹を空かせたら、とてもじゃないが面倒をみきれない。もちろん、神楽にしてみれば、間引きしたつもりは毛頭なく、全部生かしてやりたかったに違いないが。

「アレの故郷の星は相当、草ぼーぼーだったんだろうな」

近所の空き地は、あらかたむしり尽くしたような気がする。一雨降れば、また一気に芽ぐむだろうが、あいにく、ここ数日は一滴も落ちてきていない。

「多分、弁慶の星は、地球でいう大昔の恐竜時代みたいな世界なんでしょうねぇ」

「故郷に返してやろうにも、よその星じゃなぁ」

せめて腹いっぱい食わせてやろうと、町内会の地図を広げる。

「ここも、ここも、ここの屋敷も、もうむしったな。九兵衛んちは、庭師を入れた直後だっつーから、雑草が伸びるまでもうちぃと待たなきゃだろうし。あと、草むしりできそうなところってあるか?」

「河原、ですかね?」

「河原か。ありゃ一応、天領地だから、勝手に草刈りとかしたらダメなんじゃねぇのかねぇ……ま、橋の下に段ボールハウス建てて住み着いたり、屋台出してる奴もいるんだから、細かいこたぁ、いいか」

「河原? 河原は、弁慶の兄弟のお墓があるアル」

「そういやぁ、そうだったな。ついでに墓参りでもしろや」

「ウン」

そういうと、神楽はパタパタと部屋と台所を往復し始める。

「何してんだ。さっさと支度しろよ」

「ねぇ、銀ちゃん、お花供えるの、このプリンのカップもらっていい?」

「花ぁ? ああ、墓にか。どうせ捨てるつもりのカップだから、いいもなにも……わざわざ聞くな」

そういい捨てた銀時は、いつも通りに帽子と軍手とビニール袋を用意すると、まだ何か探してきょろきょろしている神楽の襟首を掴み「ほれ、出かけるぞ」と、玄関まで引きずり出した。


サイト収録:2010年09月13日
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