もしもこのまま焦がれて死ねば/1
そもそもの始まりは、金縛りであった。寝苦しくて、胸元を圧迫される感触……そして目を開けると、馬乗りなっている若い女の姿……神楽でないのは最初から分かっていた。神楽の幼い体は、喉元に馬乗りにされても、こんなに重くはない。
まぁたあのドMのメスブタか? 寝てる間に搾り取る気か? 趣味が悪いからヤメロやコンチクショー……と、払いのけようとして、手が女の身体をすり抜けた。
一瞬にして血の気が引く。お化け、と悲鳴をあげようとした唇が、冷たい手で塞がれた。
『オバケじゃない。レイだ』
「レイ? あの温泉宿のスタンドか?」
暗闇の中ぼうっと浮き上がる顔に目をこらせば、確かに見覚えがある。成仏し損ねた霊を癒す秘湯『仙望郷』の幽霊従業員であった。
『背中を流してやりたい男ができて、この世に戻ってきたんだけどさ。その念が強過ぎて、旅館で働くのもままならないんだよ。ギン、手を貸しておくれよ』
「手を?」
『手というより、足かな。真ん中の』
「真ん中に足なんかねぇっ!」
『そうだっけ? 長いことスタンドやってたから、こいつが足だったのか、尻尾だったのかも、とんと忘れてしまったよ』
シレッとそんなことを言いながら、レイが銀時の寝巻きの下穿きを脱がそうとする。だが、そんな状況で勃つほど、銀時は度胸ものでもなければ若くもない。いや、ただでさえ糖尿気味で調子がイマイチなのだ。
レイがじれたように柔らかい茎を両手に包んで揉みしだこうとするが、その手がじわりと皮膚に溶け込み始めた。
「ちょ、なに、それなんてプレイ?」
『プレイというか……霊体があの里以外の場所でヒト型を保つのは、結構なエネルギーを使うんだ』
「それと、コレはどういう繋がりぃ!? これなんてエロゲぇ!?」
『ダメだ、このままじゃ消えちまう……ギン、ちょいと身体を貸しておくれ』
そういうと、レイは銀時の胸元に倒れ込んできた。冷やりとした感触が皮膚の上を走り、レイが文字通りに流れ込んでくる。
「ちょ、どこの誰の背中を流してぇのか知らねぇけど、なんだって俺? ナニが役に立たないからって、なんで銀さんこんな目に遭うわけぇ?!」
さんざっぱら泣き喚いてみたが、レイを身体から追い出すことはできなかった。
落ち着いてハナシを聞けば、背中を流したい男というのはどうやら自分のことらしい……ということは分かった。それはそれで冥利に尽きることではあるが、その恋しい男と文字通り『身ひとつ』になったというのに、レイの未練はまだ満たされないらしい。
「どーしろって? レイちゃん、銀さんにどーしろっていうの? 自分で自分にしろとか? なにそれ、オナニーショウ?」
『それで事足りないから、里を出てきたんだ』
「え、ちょ……おにゃのこがそんな……聞いた銀さんがバカでした……いえ、聞いてません。何も聞いてません。てゆーか、参ったな。満足しないと帰れないんだよね。この状態で、誰か別の女性とヤるってゆーのじゃダメ? その相手の身体をレイちゃんが借りるって設定で」
それだったらなんとかなるかも……と思ったのだが、レイは『相手の女性がスタンドに適合する体質ならいいんだが』と、眉をしかめた。
「あーそうか。そういやぁ、あのゴリラ女なんかスタンドを見ることもできなかったもんなぁ。あ、じゃあ、たまなんかどうだ?」
『たま?』
「アレはもともと生き物じゃねぇから、身体を借りやすいんじゃねぇかな?」
それに、たまなら俺の言うことを聞いてくれるから、都合もいいし……と、携帯電話を取り上げて、芙蓉の番号を呼び出す。時刻は寅、まだ真夜中の時間帯だが、どうせ眠らない機械人形が相手だ。さっそく五分もしないで、コツコツと忍びやかに玄関の扉を叩く音がした。
「銀時様、お呼びですか?」
「おう、ちぃと待て。今、鍵開けてや……でっ!」
扉に触れて解錠しようとした瞬間、静電気が走った。いや、木の桟にガラスをはめた引き戸に静電気が溜まる筈がない。しかし、その感触は確かに電気であった。
「銀時様?」
「ああ、何でもねぇ」
恐る恐る引き手に触れると、今度は何事もなく、使い込まれた木の感触がしっとりと感じられる。ガラガラと引き戸を開くと、芙蓉が立っていた。機械人形である彼女に表情などある由もないのだが、月明かりのせいか心なしか顔容が青白く、頬が引きつっているようにみえた。
「大丈夫ですか、銀時様。何か異常な電磁波を感じます」
「電磁波って……その携帯電話じゃねぇのか?」
「いえ、これは、銀時様が私と内緒の連絡を取るために買ってくださったもの。その電磁波の周波数が電波障害を起こさないように、予め私の電脳の方を調節してあります。そうではなく……銀時様のお体に何か、異常な磁場が」
「ジバ? ババァなら下にいるけど」
銀時が首を傾げていると『確かに霊体は一種の磁場だ』と、レイが呟いた。
「え、そうなの? まぁ、確かに神楽が面白がってみるテレビ番組で、幽霊はプラズマだとか波動だとかゆんゆんだとか、よく主張してるけどさ」
『意識そのものが脳細胞内の電気の伝達によって生じるものだ。あたい達スタンドは、肉体を離れてもその電流パターンを保っているわけで、電磁波が滞留しやすい場所だと、スタンドも可視化しやすい。つまり仙望郷も地下鉱脈が走っていて、その鉱物と水脈によって地電流が発生し、磁場エネルギーが上がっているというわけだ』
「あの、レイちゃん、何言ってンの? 銀さん全然ワカラナイんだけど」
『人間の身体も磁場の強弱がある。ギンの身体は、スタンドにとって心地よい磁場が発生している』
「銀さんから磁場が発してるって? それ何? 静電気? 静電気ですか? 天然パーマだから静電気が発生しやすいとでもいうんですか? 確かに毎朝パチパチパチパチパチ髪が跳ねますけどね、天然パーマだからね。畜生、天然パーマだとスタンドが来るっていうんだったら、サラッサラになりてーよ、ヅラみてーにサラッサラになりてーよ、くっそぉ、ドリームキャッチャーで毛ホクロつけて来ようかな」
それを見守っていた芙蓉が、作りもの特有の硬い表情のまま「銀時様、一体誰と話をされているのですか?」と尋ねた。
「あ、オメェにもコイツが見えないのか。その、スタンドがさ、ちょっとオメェの身体を借りたいって」
「コイツ? その異常磁場ですか? その異常磁場は、私の人格プログラムに悪影響を与える恐れがあります」
「え? そうなの? まぁ、オメェ電脳だもんな。電磁波浴びたらデータすっ飛ぶ可能性もあるってことか。そいつぁ無茶を頼んで悪かったな」
「お役に立てなくて申し訳ありません」
「いや、いい。おめぇを犠牲にする訳にもいかねぇし、よそ当たってみるよ。夜中に突然呼び出して、悪かったな」
せめてものお詫びの印にと、銀時がその華奢な身体に触れようとすると、バチッと火花が走った。
「あちっ!」
先ほど、木製の引き戸の桟に触れようとして発生したものに似ている。唖然として、銀時は己の掌と芙蓉とを見比べた。
『この人形も、独自の磁場を形成しているようだな』
「まぁ、たまはフツーの人形と違って“心”を持っているってぇいう、特別なつくりだからな……ああ、それで、か」
「銀時様。その異常磁場は銀時様のお身体にも悪影響を及ぼします。私の計算によると、平面位相にて180度の差異を持つ逆波形パルスをぶつけることで打つ消すことが可能となるようです」
「え? 何? ヘイメン……何? ギャクハゲ…え? バルスは破壊の呪文だけど」
つまりノイズキャンセラと同じ理論なのだが、そんなことは知る由もない銀時が唖然としていると、芙蓉の手にしているモップの先が淡く光り始めた。バチバチと音を立ててプラズマが発生し、みるみるその光球が膨らんでいく。
「これとほぼ同量の悪質な磁場が、銀時様周辺に滞留しています。私の計算によると、この電離気体でその磁場を打ち消すことができます」
「待て待て、オメェの計算って基本、ケーキラーメンだからっ! うまいケーキとうまいラーメンと混ぜても美味しくなんてならねぇからっ! ちょ、それをぶつけるの? 俺に? 無理無理、死んじゃうって!」
銀時が後じさりするが、芙蓉は容赦なくそのモップを振り上げる。
「うわっ、ちょっ、ちょっと待てッ!」
その喚き声がやかましかったのか、玄関脇の引き戸が開いた。神楽が寝床にしている押し入れだ。
「銀ちゃん、ウルサイアル」
芙蓉の注意が一瞬、神楽に注がれた。その隙に、銀時は踵を返すと室内に逃げ込んだ。
「銀時様、その磁場は危険です」
ガシャンガシャンと重機のような音を立てて、芙蓉が乗り込んでくる。
危険も何も、そのライトニングボルトを浴びたら、こっちが逝っちまわぁ……銀時が青ざめていると、居間のデスクの背後の窓がひとりでに開いた。いや、レイが開けたのに違いない。
銀時は一瞬(いや、俺素足だし、財布ないし)と躊躇したが、さらにもう一歩、ガシャリという足音が近付いてきたために、その窓に足をかけて外へと躍り出した。
まだ夜も深い時間帯で良かった。そうでなければ、裸足を見咎められて、職務質問のひとつも受けたかもしれない。
『ギン、どこへ行くんだ?』
「とりあえず、オマエと同調できる女ァ見繕って、ソイツとヤったらいいんだろ? そういう候補がたくさんいるところ、だ」
『ふうん?』
「でも、吉原に着く前に足の裏がスリ切れそうだな……ちぃと寄り道して、団子屋のオヤジに草履でも借りるか。あと、なんか羽織りか半纏でも」
レイの気配は銀時の胸元にあった。懐を撫でると、そこにひんやりとした小さな頭があるような錯覚がする。もちろん、傍目には銀時が寝巻き姿でブツブツ独り言を言っているようにしか見えないのだが。
時間が時間だけに、いきつけの古びた団子屋『魂平糖』も当然、店を閉めていたが、銀時が雨戸を叩くと「なんでぇ、婿ドノか。夜這いか?」などと言いながら、牛乳瓶の底のような眼鏡をかけたオヤジが顔を出した。
「誰が婿ドノだよ。何が夜這いだよ」
「孫の顔が早く見たいのぉ」
どうやらこの団子屋のオヤジは、売れ残りの娘を銀時に押し付けたくて仕方ないらしい。
「恐ろしいこと言うな、ジジィ。そうじゃなくてその、他所に野暮用があるもんで、ちぃと草履と羽織りを借りてぇんだが」
「今から夜遊びか? そんな色街に行かなくても、若いオナゴならホレ、うちにもおるじゃろ」
「ジジィ、俺の可愛い御曹司に何の恨みがあるんだ」
「美人は三日で飽きる、ブスは三日で慣れるともいうんだがな」
とても実父の発言とは思えないことを口走りながらも、団子屋のオヤジは帳場の裏から草鞋と法被を引っぱり出してきた。
「この法被なら綿も入っておるし、あったかいぞい」
「ねぇねぇ、ちょっと。これ、背中に『魂平糖』って書いてあるんだけど」
「ワシの羽織を貸してもいいが、丈がちぃとな。今度、婿ドノの丈に合わせて一着、誂えておくか」
「それはいいんだけど、これ、背中に『魂平糖』って書いてあるんだけど」
「色は何がいい、婿ドノ。ああ、いっそ、うちの娘とお揃いにするか?」
「それは勘弁して。つかこれ、背中に『魂平糖』って書いてあるんだけど」
「うん、さすが跡取り。似合うなぁ。ついでにウチの宣伝して来い。レンタル料は宣伝費でチャラにしてやる」
「えっ、レンタル料って、カネとる気だったの? カネとって貸す気だったのかよ?」
押し問答をしている声が騒々しかったのか「おとっつぁん?」という地を這うような声が奥から聞けた。やべぇ、岩盤娘起こしちまったかと、青冷めた銀時は草履をつっかけると店から転がり出た。
「おとっつぁん、坂田さんの声が聞こえたんだげど」
「ああ、婿ドノは照れ屋だなぁ」
世にも不吉な会話が聞こえたが、銀時はそれにツッコみを入れる余裕もなかった。
確かに、法被を一枚羽織るだけで、かなり夜露を凌ぎやすくなった。
『ギン、あの女はギンの許嫁か?』
「テメェまで恐ろしいこと言うんじゃねーよ。単に、団子が安くてうめぇってだけの店だよ」
『ふうん?』
「あと、オヤジが多少、融通きくってところだな。ツケで甘いもん食える場所って、そうあるもんじゃねぇからな」
『悪くなさそうな娘なのに』
「あのね、俺もね、ブスはブスナリにひとつぐれぇ良い所があるとは思ってるよ? 自分が人様のツラをとやかく言えるほどのイケメンでもなけりゃ、人間見た目じゃねぇっていうのも、じゅうぶん分かってるよ? でもね、モノには限度ってぇもんがあるんだよ。どこぞのブス専ジャンプ忍者じゃあんめぇし」
『アタイも器量よしじゃないから、そんなことを言われると辛いよ。スタイルだって、その、平べったいし』
「いやいや、オメェなんて悪くねぇ方だぜ? むしろカワイイ方だと思うぜ、うん」
『ギン、それは本当か?』
「ああ、本当、本当」
多少、リップサービスが過剰かもしれないが、そこは霊に気持ちよくなってもらって成仏願いたいという、スタンド使いとしての心得えでもある。いや、相手が霊であろうとなかろうと、これぐらいは褒めてやるのがレディに対する紳士の努めだというべきか。
長いエレベーターを降りて、地下都市・吉原エリアに足を踏み入れる。
ほとんどの店が営業を終了して灯りを消しており、鋼鉄の天井越しに月光が差し込んでいたが、それでもまったく無人という訳ではなく、酔客やそれを当てにした客引き、それらを見回る自警団の連中などをちらほら見かけた。
「とりあえず、日輪太夫に頼んで、ありったけの女の子見繕ってもらおうかな。下手な鉄砲なんとやらで、ひとりぐらい霊感の強い娘がいるだろ」
『ギンは選り取りみどり、という訳か』
レイの声が若干、低くなった。その剣呑な口調に、銀時は慌てて「いや、別に普段はそんなにモテてる訳じゃないんだが、ほら、俺ァ吉原の救世主サマだから? 色々あってこの街の連中に恩売ってあるから、何かと顔がきくんだよ」と、弁解する。
『ふぅん? そういうものか。なら、いいけど』
「何? 妬いてるの?」
『なにせ、アタイはそのために黄泉帰ってきたんだから』
「くぅっ、泣かせるねぇ。レイちゃんが生きてたら、ソッコーでお嫁さんにしてやるのに。あの岩盤娘なんかよか、よっぽどいいわ」
『お嫁さんに? 本当か?』
レイの声が弾む。
首にぬるっと何かが巻きつく気配がした。
『でも、それだったら余計に、他の女と寝させるのは嫌だな』
「贅沢言うなよ。今、身体が無ぇんだろ?」
いや「お嫁さんにしてやる」は、いくらスタンド相手のサービスだとしても言い過ぎだったかなと、銀時は軽く後悔する。
「銀時? 何をぶつぶつ言ってるんだ?」
呼びかけられて振り向くと、そこには黒尽くめの服をまとって、長煙管をくわえた女が立っていた。かんざし代わりに髪に挿したクナイや頬の十文字傷をみるまでもない。吉原の自警団・百華の長、月詠であった。
「ああ、月詠か。オメェでもいいや、ちいとお願いがあるんだが。良かったら手の空いてる遊女で……そうだな、できれば霊感が強いのんがいい」
そこまで告げたところで、銀時の唇から『でも、やっぱりいいや』という言葉がまろび出た。
「は? 何を言ってるんだ、銀時?」
「あ、いや、その……何言ったんだ、今、俺?」
銀時自身も事態を把握できず呆然としているところで、畳み掛けるように唇が勝手に動いて『なんでもない。邪魔したな、帰る』と発声した。
「なんなんだ、銀時。訳が分からない。寝ぼけてるのか? とりあえず、店で茶でも飲んでいきなんし」
月詠がそう誘いかけると、銀時の腕に触れようとする。その瞬間、パチッと火花が飛んだ。
「レイ、おまっ……!」
どうやらレイが直接干渉しているらしいと気付いて、銀時は慌てた。だが、怪現象に目を丸くしている月詠に弁解しようとして開いた銀時の唇から出てきたのは『俺ァ、ホルスタインにゃ興味ねぇんだ』であった。
「なんじゃと、銀時! ホルスタインって……わっちの胸を揉んでおいて、その言い草!」
「あっ、いや、今のは、俺じゃないっ、俺の台詞じゃないっ」
「俺じゃないって? 今、おまえが口にした言葉じゃぞ? 確かに、ホルスタインって言ったでありんす」
『怒ったのか。カルシウムが足りてねぇな。その無駄乳にカルシウムをとられてるのか?』
「ぎっ、ぎ、んときぃ……キサマァ………!」
月詠が目を吊り上げる。わなわなと震える両手には今にも放たれんばかりのクナイが何本も握られていた。
「ちっ、違うんだって。ちょっと聞いて、銀さんの話も聞いて、ツッキーちゃん、銀さんのお話を聞いて、これには深ぁい訳が……つまり、だね、ツッキーちゃんの胸は……」
そういって説明しようとするが、代わりに銀時の口から飛び出したのは『将来、タレるぜ』というトドメの言葉であった。
月詠の両手が振り下ろされ、クナイが飛ぶ。銀時は這々の体で逃げ出した。
「勘弁してよ、別にあの娘と寝るって決まってた訳じゃないんだから。なんで邪魔すんの」
吉原地域からようやく抜け出し、避けきれずに刺さったクナイを抜きながら、銀時が苦情を言う。
『やっぱり、他の女と寝るのを見るのは、イヤだ』
「いや、他の女っていっても、レイちゃんが憑りついて、自分にしちゃうわけだからさ、同じことじゃん?」
『でも、イヤだ』
困ったな、と銀時は頭を掻く。
こういう時は『餅は餅屋』で、どこぞで拝み屋でも見繕って診てもらうか……そういえば、定春が化けた時に世話になった双子の巫女がいたな、と思い出した。
【後書き】坂銀の予定で書き始めたハナシですが、カプ変更。ついでに芙蓉とか月詠とか双子の巫女とか、ゲスト満載にしてみました。
タイトルは都々逸『もしもこのまま焦がれて死ねば こわくないよに化けて出る』より。
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