クリパ!/下
【5】再び控室
山崎:……と、お疲れさまでした!
土方:動きづれぇんだよ(着ぐるみ脱ごうとも、そもそして)……山崎手伝え。
山崎:はいっ! えっと、着ぐるみだけでいいんですか? もっと手伝いますよ!(手わきわき)
土方:それは後でにしろ。
山崎:え、後なら、いいんですねっ!?(目きらきら)
土方:(しまったと思うが、後の祭り)
近藤:お、そうだな。もうこれ、脱いでいいんだよな……ファスナーはどこだ?(じたばた)
沖田:近藤さん、同化してやすから、もう脱げないですぜ(にやっ)
近藤:同化してるのぉ!? ええええ!? ツリーと!? そんな……いや、ポジティブなことだけ考えろいさお、同化してもポジティブに生きる方法を考えるんだいさお、さもないとあのドライバーの二の舞いさお……(ぶつぶつ)
土方:いいから総悟と一緒に、近藤さんの着ぐるみ脱ぐの手伝ってやれ。
山崎:分かりました。局長のお手伝いをしますが……後で、っていうの、絶対ですからねっ!?
沖田:大丈夫でさァ、近藤さん。そのまんまの姿でも、俺は愛せまさァ…その代わり、あの女のことは諦めなせェ…(じりじり迫り)
近藤:えええっ!? いや、でも、お妙さんは菩薩のような人だから、俺のケツ毛を愛してくれたように、このツリーな俺でも愛してくれると……ポジティブに考えているんだいさお(ぶつぶつ)
土方:どうでもいいが、なんなんだその語尾は。
近藤:いやだって、ポジティブに考えないとじゃん! だってほら、俺、ツリーと同化しちゃったらしいからさぁ、竹やりルームで寝てろ的な?
沖田:あの女が!? ンなもん無理でさァ(きぱっ)何ですかイ竹やりルームって……ちゃんと屯所で寝てくだせェ。帰りますよホラ。
土方:んなわけねぇだろうが(半脱ぎのまま、つかつか近づいてファスナー引き下ろし)
近藤:無理なのか……(しくしく)こんな俺でも愛してくれるなんて、総悟おめぇはホント、イイコだなぁ……って、おおっ!?(ファスナーが下りた感触に驚き)
沖田:(ちッ土方め、余計な事しやがって…)なーでもサ、今回の潜入捜査で、何か有力な情報って得られたんかな?(山崎を見やり)
土方:そうだ。何の情報が仕入れられたのか、キッチリ説明してもらおうか。
山崎:そうですねぇ。坂本って商人は、やはり高杉、桂との繋がりがあるかもしれないってことで、要マークっていうのと、高杉はピーナッツが好きだという事と。
沖田:ああ、それ重要だな。高杉はピーナッツ好きってぇの。
土方:おいおい違くねぇか、趣旨が。
近藤:そうだな。ピーナッツを囮に誘き出せるやもしれん(真顔)
土方:おいいいいい、アンタまでっ!
山崎:アジトを探り出すのに使えるかもしれませんよ。柿の種を大量に仕入れている可能性もありますし(こちらも超真顔)
沖田:土方さんが、丸腰でピーナツ持って立ってりゃいいんですよ。
土方:何で俺が。てめーがやれ、てめーが。
沖田:嫌でイ。
近藤:分かった。じゃあ、ここは局長の俺が丸腰でピーナツ持って戦おうじゃねーか!(真顔)
沖田:それは駄目でさァ!
近藤:副長のトシもできねぇというのなら、俺がするしかねぇだろ。高杉一派はなんとしても押さえてぇしな。それにほれ、近々大きな祭りをするってぇ言ってたろうが。あれは、高杉一派がまた大型テロを計画してるってことじゃねぇか。ここで気張らねぇでどうすんだ。俺ァ戦うぜ。丸腰でピーナツ持って。
土方:近藤さんにもしものことがあったら、俺ぁ……総悟、お前がやれ。
沖田:局長の近藤さんに、そんな危険な役目を任せられるわけないでしょ! 土方さんやってくだせェ!
近藤:いや、こういう時こそ、上の人間が身体ァ張らねぇと。なぁ、トシ? 俺に何かあったら、あとは総悟と仲良く組を運営してくれ。頼むぞ(ニカッと無駄にいい笑顔)
沖田:嫌でさァ。近藤さんを囮に使うくらいなら、高杉くらい俺が腕ずくで仕留めてみせまさ。
近藤:囮じゃないぞ、本命だ。ツリーでハニーな俺のピーナッツ魂を目に焼きつけてくれ、総悟。
沖田:近藤さん、もう俺にゃ、アンタの言ってる意味が分かんねェ(苦笑)
土方:つか山崎、ここはお前がやれ。監察の本領見せてやれ。
山崎:無理ぃいぃいいいいいいつ! 俺、ミントンとカバディしかありませんもん。高杉相手にピーナッツで戦うなんて、無理ぃいいいいいいいいっ!
土方:テメェの仕事はなんなんだ、ああん? 俺の命令に従うことだろーが(ぐりぐりと背中踏み付け)
山崎:いだだだだだっ! 無理なもんは無理ですよぉ! 大体、俺は調査すんのが仕事でそーいうのは、斬り込み隊長の仕事でしょぉおお!?
沖田:斬り込むときァ俺が行くけど、おびき出すのくれェお前がやれよ。ピーナッツもミントンも、攻撃力にゃ大差ねーだろイ。
山崎:ミントンなめんなぁああああああっ!? ピーナッツよかマシですよ、ピーナッツよかぁ! 大体、ピーナッツでどうやって攻撃しろってんですか!?
沖田:投げりゃいいだろィ(一個、指ではじいて、ビシっと山崎の額に当てる)
山崎:あだっ! でででっ……! そうかもしれませんけどぉ!
近藤:そうか、投げればいいのか! よし、ピーナッツハニー大作戦だ!
土方:それも違うだろがぁぁぁっ! ったくバカが揃いやがって……とっとと戻って寝るぞ、山崎。
近藤:トシ、男にはバカな戦いに身を投じなくてはいけない時もあるんだ……(真顔)
山崎:へ、へいっ! やったー! 副長と添い寝だぁ!
近藤:んじゃ、俺らも帰るか、総悟。
沖田:へィ。ついでに言っとくと、バカな戦いといっても、こういう意味のバカじゃないと思いまさァ。
近藤:ん? そうかな?(素でバカ)さて、トシらも帰ったみてぇだし、俺らもけぇるぞ(沖田の手をつないでやり)
沖田:ヘィ(嬉しそうに近藤を見上げて、ご満悦)……ま、なんでもいいんですけどねイ。
近藤:今日はご苦労だったな。ちと暑いかもしんねぇが、おめぇさえよけりゃ、一緒に寝るけぇ。
沖田:近藤さんがいいんだったら、もちろんそうさせてもらいやす!
了
【後書き】07年12月23日に行われたなりきりチャットのログです。誤字修正や会話順序の一部入れ替え等していますが、基本的には会話をそのまま収録。また、サイト収録が大幅に遅れて、クリスマスどころか夏になってしまいましたので、一部それに合わせてリライトさせて頂きました。
一番の見どころはやはり、ちょっと壊れ気味の高杉でしょうか? チャット参加&ログ掲載許可してくださった 萬様、空色ハル様、あきら様、北宮紫様、本当にありがとうございました。また機会がありましたら、一緒に遊んでやってくださいませ。
ハルさん、それはそうと、このクリパの挿し絵を描いてくれるって約束は、どこに行っちゃったんでしょう?(笑)
|